寿のまちから学ぶコミュニケーション

4月からことぶき協働スペースのスタッフに加わりました、金子と申します。
昨今の新型コロナウイルス感染症の影響で、勤務開始早々臨時休館になってしまい、住民の皆さん、関係各所の皆さん、スタッフと直接話をする機会がなかなかなく、もどかしい日々が続きました。

入職前は、寿町に訪れたことも無い私が、スタッフとして、1人の人間として受け入れてもらえるのだろうか、所謂「近寄りがたい町」と言われていることを知ったのも相まり、無知な人間が土足で足を踏み入れていいのだろうかと勝手に不安を募らせていました。

5月27日に臨時休館が開けてからは、徐々にスペースに来て下さる住民の方が増え、直接お顔を見て話ができる機会をいただき、不安が次第になくなるのを感じました。
皆さんの人生経験はさまざま、港湾労働者だった方、大きな高速道路を作っていた方、仲間と助け合って生きてきた方などなどお話を聞かせていただきました。
私は人の話を聞くのが好きなので、今までどんな経験をされてきたのか、現在はどんな事をして、どんなことに興味があるのか、もっとたくさんの方のお話を聞きたい!と思う日々です。

お話しする中で、寿のまちに住む方々は、このまちに来た経緯、学歴など過去のことを深く聞いて来ないのが強く印象に残っています。
今目の前にいる人の過去の経歴で判断するのではなく目の前の人の「今」を見ているんだなあと感じました。
自己紹介をする際などには過去の経歴を出しがちですが、目の前の人の「今」を見て接していくというのは、簡単なようで難しい、自分でも忘れていたコミュニケーションの取り方だなぁと改めて感じたのです。

寿地区を散策してみると、上からまちを一望できる場所、味も店主も優しいごはん屋さんなど素敵な場所がたくさんあり、そういった場所を紹介してくださる優しい住民の方もおられて、とても温かい、人間味のあるまちだと思います。
日々、いろんな場所へ出かける時、逐一「土足で足を踏み入れる」と考えないですし、このまちに限りそういう表現を使うのはいかがなものか、どこか線引きした表現をする方がよっぽど失礼に当たるのではないか、とも考えるようになりました。

自分の感じた寿町の素敵なところを外に発信できるようこれから努めていきたいと思っています。
まだまだ未熟者ですが、よろしくお願いいたします。