【EVENT REPORT】「ビブリオバトル in ことぶき2020」開催しました! ~ 同じテーマでも六者六様 ~

11月14日、「ビブリオバトル in ことぶき2020」を開催しました。もともと、10月の開催予定が台風で延期になりましたが、この台風の日に訪ねてくださった文化人類学者トム・ギル氏と、彼の著書の出版社「キョートット出版」の方のご縁で「ビブリオバトル」とともに「トム・ギル氏トークライブ」が実現しました。
※トークライブについては、別途紹介する予定です。

ビブリオバトルでは、1人の発表時間は5分、質疑応答の時間が2分と非常に短い持ち時間です。自分のおすすめ本を語るので、時間はいくらあっても足りません。そして発表後には、語り手・聴き手のその場にいる全員が、1人1票で「どの本が一番読みたくなったか」を基準に投票し、最多得票となった本「チャンプ本」が選ばれます。発表慣れしていたり話上手な方が必ずしも選ばれるのではなく、たとえ口下手でも「読んでみたい」と、心を打った本がチャンプ本になるのがビブリオバトルの面白いところです。
ビブリオバトルで紹介された本(発表順)
THE BIG ISSUE | THE BIG ISSUE JAPAN 編 |
知性はどこに生まれるか | 佐々木 正人 著 |
パリ・ロンドン放浪記 | ジョージ・オーウェル 著 |
Re婚相談所 Re婚セルジュ | ナカヤ タエ 著 |
やし酒飲み | エイモス・チュツオーラ 著 |
愛蔵と泡盛酒場『山原船(やんばるせん)』物語 | 下川 裕治 著 |
激しいバトルの末(各本に票が割れましたが僅差で)、オープニングに音楽演奏でイベントに華を添えてくれた「まちなか立寄楽団」の岩崎さんが紹介した『やし酒飲み』がチャンプ本に選ばれました。ご家族から勧められて読んだとのことですが、今回のビブリオバトルをきっかけにまたこの本を読む方がいるかもしれません。読書を通じて感動の連鎖が生まれるのも本の魅力です。

今回の語り手は6名。それぞれ「ストリート」に関連したおすすめ本の魅力を熱く語りました。ビブリオバトルのルール上、チャンプ本を決める投票はありますが、同じテーマでありながら語り手が持ち寄った本は六者六様で、そのいずれもが、語り手の思いを反映した選書ですから、聴き手の誰もが熱い語りに心を奪われていました。

開催にあたっては、ソーシャルディスタンスを保つ席の配置、アクリル板の設置、換気、少人数限定開催、マスクの着用、消毒・検温の実施など、できる限りの感染予防対策をしました。新型コロナウイルス感染症が、秋~冬にかけて感染が拡大している現在…。この先、また同じように「対面でのイベント」ができるか予想ができない状況です。
今後のイベント開催は、対面イベントを実施するにしても、オンラインとの併用になる予定です。コロナ禍においても、NPOの特性を活かし、発想豊かにオンラインでも楽しんでいただけるものをつくっていきたいと思います。
