8/21 ボランティアサロン開催しました

去る8月21日(水)ことぶき協働スペースにおいて「第1回ボランティを考えるサロン」を開催しました。
寿地区で実際にボランティア活動されている方からお話を聞く機会を設けることは、スペース開設時からの念願であり、その念願がひとつ結実したことになります。
平日昼の開催とあって参加者は多くないと予想していましたが、地区内外から13名もの参加があったことはうれしい誤算でした。

ことぶき協働スペースも日頃から懇意にしていただいている方をスピーカーとしてお招きし、ご自身の体験・思いなどを語っていただきました。

皆で輪になって語らいました。

最初にお話いただいたのは、33年にわたって寿日雇労働者組合で活動されてきた近藤さん。
長年、寿地区の人々に尽くしてきた経験から語られる話は、一言一句、勉強になることばかりでした。
一部を抜粋してご紹介します。

―私はこの町にきて33年目になりますが、この町で長くやってきたからすごいとは思いません。この町にようやく流れ着いて日雇労働してきた人や、高齢になってここに来ることになった人の切迫性は、私には分かりませんから。ここに長くいるからといって当事者になれるわけではないのです。

―善意と思ってやっていても、相手にとってそうとは限りません。自分はすごいことしているんだ、善いことをしているんだと思った瞬間、その善意はまがいものになる。

このことは私たちも肝に銘じておかねばなりません。
当事者の苦しみや悲しみは当事者にしか分からない。
分かったつもりにならないこと。
そして当事者の気持ちに寄り添ってこその支援であること。
謙虚な姿勢を忘れないようにしたいと思います。

そして近藤さんのふたつの願い。

―寿地区の中にいる人は「寿町も変わった」と感じていますが、地区外の方々は今なお寿町は怖いところだと思っています。イメージというのは独り歩きする。まず一度寿地区へ来てボランティアに参加してもらいたい。すると寿地区の人たちから「ありがとう」と言われる。炊出しに行くのが楽しくなる。そのうち友人を連れて来るかもしれない。

― 昔の簡宿は夏暑く冬は寒くてみな外に逃げ出てきたものですが、今はエアコンがあるので出てこない。もし中で倒れていても分からない。 きれいな簡宿もいいことばかりではなくて、人との触れ合いが遮断される側面もあります。なるべく外に出てきてもらって「この町を終の棲家にして、この町に来てよかったな」と思って死んでいってもらいたい。

ひとつは寿地区外の人たちに望むこと、もうひとつは地区内の人たちに望むこと。
そのいずれもが少しでも良い方向へ進んでいけるよう私たちも協力していければと思います。

参加者の中からスピーチしてくれたのは、寿地区でボランティアを始めて3か月の尾崎さん。
一般的なサラリーマンである尾崎さんがボランティアに興味を持った理由、ボランティア活動を通して得られたものを語ってくれました。

―以前の自分は職場と自宅の往復だったのですが、職場だけでない環境を持ってみたいと思い、社協でボランティアを紹介してもらいました。ボランティアをはじめて感じたのは、すごくリフレッシュになるということ。色々な学びと出会いがある。自分の居場所を増やすことで、一か所で嫌なことあってもほかで解消できることを知りました。

―寿町は、あらゆる社会課題を直に感じる町。自分は海外勤務が多く、自己成長といえば海外という感覚があったのですが、寿のまちで感じたのは「深さ」だと思いました。

その後は参加者が意見を交わし合う時間となりました。
中にはことぶき協働スペースの在り方について鋭いご意見も頂戴しましたので、真摯に受け止め今後の運営に活かしたいと思います。

ご登壇いただいたお二方はもちろん、参加してくださったすべての方にこの場を借りて御礼申し上げます。
今後もボランティアサロンを継続開催していく計画です。ご興味のある方は是非、ご参加ください。

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